2004年11月

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http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/2004/0409_07_hcv.htm

C型肝炎対する免疫の発見 ワクチン開発の可能性を示唆

 C型肝炎ウィルス(HCV)を何度も排除することができる人が存在するという最近の調査結果により、HCVウイルスに対するワクチンの開発の可能性が示唆された。
Australia, the University of New South Wales(UNSW)の研究者は、HCVに対して自然免疫を持っている人が存在し、潜在的に重大な感染症のどんな生物学的跡も残さないで生体システムからHCVウイルスを排除することができることを発見した。

 最近発行されたthe Journal of Infectious Diseasesによると、その研究はHCVには感染していないが、治験開始に際してハイリスクを考慮されていなかった、160人の囚人で実施されたとのことである。
研究者は、囚人から月単位で採血するとともに、注射薬物使用や刺青のような、服役囚のハイリスク行動を追跡した。

 研究中に、4人の囚人がHCVに感染した。しかし、彼ら全員が、如何なる感染症状もなく、またはウイルスに対する抗体も産生せずにウイルスを排除し続けた。
代わりに、T細胞をベースとした免疫系の別の作用が働いて、ウイルスを抑制しているように見えた。

 「過去に感染したことが(おそらく数回)、彼等が抗体も産生せずに、効率よくウイルスを排除することが出来る理由かもしれない」と、Andrew Lloyd氏(薬学博士,UNSW's School of Medical Sciencesの教授)は述べた。

 追跡調査で、研究者は別のハイリスクグループでHCVに対する細胞性免疫の同様のパターンを発見した。
彼らは、HIVに対する細胞性免疫が何人かのケニア人のセックスワーカーで特定されたことに注目した(そのセックスワーカーは、何回曝露されても、HIVウイルスに決して感染していない)。

 ワクチン開発の展望
  Lloyd氏は、そのオーストラリアの研究者に、感染症の防御とウイルス既感染の細胞の処理を司るT細胞の反応をまねることで合成ワクチンの開発が可能になるかもしれないと語った。
10年以内に治療に用いられることを期待して、臨床試験は2種類の候補ワクチンを用いて進行中である。

 「C型肝炎は既に肝臓移植患者にとって一番の脅威である。そして、それは今後10~20年間に3倍になる見積もられる。」と、Lloyd氏は述べた。
「オーストラリアにとって、C型肝炎は現在また将来的に保健衛生面で大変な負荷となるため、このワクチン開発が我々にいくらかの安心材料を与えてくれる。」

 The Australian紙によると、オーストラリアには、およそ25万人のHCV感染者がいる。
合衆国では、390万人(合衆国人口の1.8パーセント)がこのウイルスに感染している。
A型およびB型肝炎のワクチンはあるが、C型肝炎に有効なワクチンは上市されていない。

 「抗体反応を刺激するワクチンは(従前のワクチンはそうであるが)、C型肝炎には有効でない。」と、Lloyd氏は述べた。
「したがって、現在、この細胞性免疫の引き金となるワクチンが注目されることになる。」
Lloyd氏は、異種の病原体による疾患に対して多角的な防御となるT細胞反応を効果的に刺激するワクチンを設計するために、科学者は更なる知識が必要となると、注意を促した。


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オーストラリアのHCV患者 補償を拒否 

血友病患者を含む、輸血によりC型肝炎ウイルス(HCV; hepatitis C virus)に感染している何千人ものオーストラリア人は、オーストラリア上院が作成した勧告がベースの政府の補償を受けないだろう。
上院は、上記の政府の補償の代わりとして、輸血を通してその感染症に罹った人々の医療ニーズに答えるために、国内基金を提案したと、the Australianは報じた。
また、オーストラリア上院は、HCV感染者のための新しい国内団体を設立することを仄めかせた。

 the Ageによると、6月の初めに、オーストラリア赤十字血液サービス(ARCBS; the Australian Red Cross Blood Service)は、HCV感染者に謝意を表明したが、その薬害の責任を採らなかったとのことである。

 4月に、ARCBSは、他の疾病を持っていないことを条件に、1990年にHCV検査が陽性の人が供血を続ける事を故意に認めたと上院委員会の前に証言した[2003年4月23日のWeekly Report参照]。
その当時用いられた検査の偽陽性率は高く、したがって、その検査で陽性となるすべての供血者を供血延期することで、血液不足を起こすことを恐れたと、ARCBSは述べた。
また、オーストラリアの血液製剤供給業者(CSL)は、4月に1980年代以来、CSL製の第?因子製剤を通してHCVが伝播する危険性があることを知りながら、その感染が「特に疾病の原因とならない」と考え公表しなかったと証言した。

6/25/04, AABB Weekly Report
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英国 輸血によるHCV感染の補償計画を公表

英国保健大臣のJohn Reid氏は、先月、英国国民医療サービス( NHS )が施した血液あるいは血液製剤治療により、C型肝炎( HCV )に感染した患者への補償計画を公表した。
2003年8/29までにまだ生存している英国における患者(それらの患者のHCV感染は、1991年9月までに製造された血液あるいは血液製剤でNHSが治療したためだと分かっている)は、保健省から補償を受ける資格者となる。

英国 ブリテンでの検査の実施に関して、促進のためのC型肝炎キャンペーンを始める予定と英国保健省が公表

Reuters Healthによると、英国で500,000人近くが慢性的にC型肝炎ウイルス( HCV; Hepatitis C virus )に感染していると考えられるが、それは、初期感染で症状が現れるのが稀なために、或る意味で「静かな流行」である。
そのウイルスに感染した人の5人に1人は回復するが、ほとんどは慢性的な感染者となる。
保健省の報道官は、行動計画がまもなく発行されると述べた。
そのキャンペーンには資金提供され、何年か継続することになるだろうと保健省当局は述べた。その計画の実施は、麻薬・覚醒剤常習者のようなハイリスクグループが検査されることを促進することになる。
感染していることが判明したハイリスクグループは、抗ウイルス療法が施され、肝臓障害のリスクを低減するためにライフスタイルを変えるように指導されることになる。

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スコットランド議会の保健委員会、輸血によるHCV感染者全員への補償を支持 

スコットランド議会の保健委員会は、輸血によってHCVに感染したと確認がされた500人全員に補償をすることの要求に対して、支持することを表明した。

 スコットランドの保健省は、医療過失によって感染したことを、本人が証明できた場合に限って補償をすることを主張していた。

 この保健委員会の立場は、医療過失の有無に関わらず、医療の治療を通してHIVに感染した全ての患者について補償するという政府の政策と歩調を合わせるものであった。

国保健省大臣、C型肝炎感染者への補償を公表
 
汚染された血液製剤によってC型肝炎に感染したスコットランドの患者が、55,000ポンドの補償を受け取るかもしれない。しかし、この補償の扱いは、議会の承認にかかっているという。

 多くが血友病患者である何百人もの人々が、1970年代と1980年代に、死に至る可能性のあるウイルスに感染した。そして、約4,000人がこの期間に、汚染された血液の輸血または血漿を投与された可能性があるという。

 保健省大臣のMalcolm Chisholm氏は、スコットランド議会の保健委員会に対して、Scottish Centre for Infection and Environmental Healthに登録された568人へ2年間にわたって、全部で1,500万ポンドを超えない額を補償したいと述べた。

 Chisholm氏は、すでに亡くなった人は除外することを認め、最初の支払いは、専門家グループの勧告よりも高いと主張した。

 彼は、25,000ポンドの数字は生存している各々の患者に、慢性肝炎になれば、さらに25,000ポンドが支払われなければならないと示唆した。しかし、この補償は、議会が承認することにかかっているという。

 新たな提案は、この問題について再考するために、委員会によってChisholm氏が送り込まれた後に行われ、氏は以前には、重篤な長期の疾病に苦しんでいる人々へ、3年間にわたって3,000万ポンドの支払いを示唆していた。

 ヘモフィリア協会代表のKarin Pappenheim氏は、「専門家グループによって提案された支払額よりも遙かに少ないのは悔やまれる。そして、C型肝炎で亡くなった人々の存命中の扶養家族に対しての支給が全くされないのは残念である。」と述べた。
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英保健省、C型肝炎患者へ経済援助

 英国保健省は8/29、これまでの方針を覆し、English National Health Serviceから供給された血液や血漿によりC型肝炎に感染した数千人の人々(ほとんどが血友病患者)へ経済援助を与える予定であると発表した。

 英国政府は長年、当時そのほとんど米国から輸入されていた血液および血漿が感染源となっていたことを1980年代には知り得なかったと主張してきた。

 この援助ではC型肝炎感染者に対し2万ポンド(3.15万米ドル)、C型肝炎感染の結果深刻な健康問題に進行している者に対しては4.5万ポンド(7.8万米ドル)の支給が予想されるが、死亡者の家族に対する支給は含まれないものと思われる。

 同省はこの給付は「補償(compensation)」ではないとしている。

9/5/03, ABC Newsletter #33
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英国+++++++++++++++ 03  9.5

英国 HCV感染者の補償に同意


 1970年代から1980年代に血液製剤と輸血を通してC型肝炎( HCV; hepatitis C virus )に感染したブリテンの何千人もの患者に補償金を支払うと、保健省は公約した。
補償計画の詳細はまだ未決定であるが、英国保健省( DOH; the Department of Health )は補償額を、£20,000( US$31,480 )から £45,000( US$70,825 )の範囲になるだろうと見積もった。

 保健省大臣の John Reid氏は、声明文の中で財源補助計画は、国民医療サービス( NHS; National Hearth Service )によって血液製剤の投与を受けた結果、ウイルスに感染した人に説明されると述べた。3,000~5,000人が支払いの適格者となるだろうと彼は述べた。
 
 「私は、この問題の歴史的推移を見、C型肝炎患者への補償金の支払いがこの状況の中で採られた正しいことであると同情的な立場から決定した。私は、それ故に英国のHCV患者が保健省からの大いに喜ばしい支払いを受け取るべきであると原則として決定した。」
 保健省のスポークマンは、また、補償計画は、スコットランド,ウェールズ,北アイルランドでも計画されていると述べたと、Reuters Hearthは報じた。

 Reid氏の決定は、1995年以来、歴代の大臣がHCVに感染した血友病患者のための補償を命じることをずっと拒否し続けてきた政府の政策を覆すことになると、英国血友病協会( U.K.'s Haemophilia Society )は声明を発表した。同協会は、1969年から1985年の間血友病患者の95%がHCV感染のハイリスクを伴った血液製剤で治療されたと見積もった。

 「汚染された血液による薬害は、NHSの歴史の中で最も大きな悲劇のひとつである」と、協会の会長であるLord Alf Morris氏は述べた。「当時、治療を受けたほとんど全ての血友病患者が感染し、その結果としてHIVと肝炎ウイルスにより1,000人以上が死亡した。」

 血友病協会は、収入のロス分、病気を抱えての旅行の困難さ、生活、医療保障、年金と住宅ローン、そして血友病患者の健康上からのHCVに対する迫り来る衝撃の補償として、HCV感染者に対しての年次の支払いを要求した。

9/05/03, AABB WEEKLY Report, Vol. 9, No. 31
(村木 一彦)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★*******2000年  10月20日
米国イリノイ州で、受けた輸血からHCVに感染したと集団訴訟が提起

 イリノイ州で、AABB、Rush-Presbyterian-St.Luke's Medical Center、Blood Systems,Inc.及びLifesourceに対し、集団訴訟が提起され、被告が、肝炎Cウイルスに罹る危険性のあったかもしれない1992年7月より前に輸血を受けた人に通告するのを、怠ったという。

 聖職者である、John Sturmanは、1982年にRushで治療を受けたときに、受けた輸血からHCVに感染したといい、これを、1992年7月より前にイリノイ州で、血液又は血液製剤の投与を受けた自分自身と集団を代表して、この事例を訴えた。   10/20/00,

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カナダ  オンタリオ州********98 12 11

http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/1998/9812_ontario.html


オンタリオ州政府、連邦計画によってカバーされないC型肝炎患者に補償を提供

(邦訳)

オンタリオ州政府(カナダ)は先月、血液事業を通じてC型肝炎に感染し、昨年、連邦保健大臣Alan Rockによって発表されたカナダの包括的補償計画の対象とならない約20万人の人々へ各々1万CAドル(75万円)を提供するという州計画を発表した。「オンタリオ州政府は、血液事業を通じてC型肝炎に感染した全ての人々に、その感染時期に関係なく、援助を提供することを約束する」とMike Harris州知事は語った。「我々は、血液事業を通じてC型肝炎に感染したあらゆる人々を支援するという我々の約束を果たし続ける」。

発表の1週間後、オンタリオ州保健省は、C型肝炎患者が給付を受けるにあたり、訴訟権を放棄しなくともよいことを明確にした。

オンタリオ保健省はまた、1986年1月以前及び1990年7月1日以降に血液事業を通じてC型肝炎に感染した人を特定するために第一ステップとして情報キャンペーンを開始した、とCanada Newswire紙は報じた(11/24/98)。 新聞とラジオ広告は、経済的援助の申請用紙など援助計画に関する詳細を含む情報一式を要求するための無料電話番号を掲載した。人々がC型肝炎に感染しており、それが1986年以前か、もしくは1990年7月1日から1998年9月28日までにオンタリオ州で輸注された血液または血液製剤が原因と推定される場合、連絡することが推奨される。

一部のC型肝炎患者は、オンタリオ州政府のカナダ保健衛生2億CAドル補償計画(Canada Health $200-million Profile compensation package)を「冷淡な宣伝活動戦術(callous public relations tactic)」と呼んでいるとThe Spectator紙は報じた(11/24/98)。患者の多くは、カナダ赤十字社と連邦・州政府に対する訴訟を起こしている。ある血友病患者団体のリーダーは人々に、政府が何を提供するか明白になるまで訴訟を取り下げないよう警告した。彼は、一部の患者は疾患に伴う経済的負担で退職金を失い、家を失いかけていると語った。

ケベック州保健担当官は1986~1990年に限定されない補償プログラムを是認していたが、連邦政府によって州政府の交渉権限を制限されたため、先月オンタリオ州に追随しないことを決定した。Montreal Gazette紙(11/28/98)によれば、Lucien Bouchard州知事は、連邦HCV補償計画に関してオタワ州政府とともに協議するため、もう2、3週間を要求した。

カナダ血液事業調査委員会(クレーバー委員会)は1997年11月、カナダ血液事業を通じてC型肝炎に感染した全ての人々に経済的援助を求めた最終報告を公表した。そして、1998年3月、連邦・州・準州(FPT)保健大臣らは、1986年1月1日~1990年7月1日の間(この期間は、米国ではC型肝炎の代用検査を行っていたが、カナダ赤十字社と保健担当官はこの検査を採用していなかった時期)に血液事業を通じてC型肝炎ウイルスに感染したカナダ国民に11億CAドル(825億円)の慈善援助パッケージを提供することに同意した。

C型肝炎患者による、活発な、感情に訴えた陳情運動にもかかわらず、カナダ連邦政府にC型肝炎感染者に経済的援助を提供させる試みは失敗した。現在まで、オンタリオ州とケベック州だけは、1986~1990年以外に感染した被害者を援助するために資金を提供している。

1998年7月、連邦政府によって指名された科学専門科学者らは、約11,700人のカナダ国民が1986~1990年にC型肝炎に感染したことを示す研究を発表した。このうち約5,000人は、オンタリオ州で感染した。1986年以前の感染者は、オンタリオ州で感染した約18,000人を含め、41,000人であると見積もられている。   12/11/98


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★ カナダ**************98 9,25

カナダ保健大臣、包括的C型肝炎補償案を発表:1990以降のHCV感染患者への現金給付を拒絶9/25/98, ABC Newsletter, #37

カナダ連邦保健大臣Allan Rockは、先週、州・準州保健大臣に対して「よりよいC型肝炎疾患の防止と治療を提供し、血液の安全性を充分に強化し、血液システムを通じて1986年以前もしくは1990年以降にC型肝炎に感染したカナダ人を救済する」包括的計画を示した。

 現金給付はなし。Rock氏は、連邦政府は1986-90年以外の期間に血液を介して感染した人々に現金補償をしないという見解を再確認した。この4年間については、米国において実施されたような検査を導入するなど多くの措置が感染を防ぐために採られることができたのである。3月に連邦及び州政府は、1986~1990年に輸血を通じてC型肝炎ウイルスに感染した人々に11億CAドルを支払うことで合意した。政府は、カナダ赤十字社に代替検査(surrogate test)を行うことを要求しなかった点で法的責任があることを認めた。補償計画に関する制限はこの期間の前後に感染した肝炎患者を憤慨させた。そして、彼らは一律補償を求めて果てしないキャンペーンを実施した。オンタリオやケベック州がその身分を越えて、広く用いられてはいなかったが代替検査が可能であった1986年以前に感染した人々への補償を要求したため、大臣らはこの問題を再び検討することを決定した。

 「我々が提案したのは、現金給付でなく、治療に焦点を当てたものである」と、Rock氏は記者会見の最後に語った。「わが国の保健医療の偉大なる伝統は、人々が病気のとき、我々が無料で治療を提供するというものである」と、彼は言った。

肝炎患者、提案を拒否;現金を要求。「我々は失望した、というのは、とても控え目な表現である」と、Jeremy BeatyカナダC型肝炎協会会長は会合後、レポーターに語った。「我々が今聞いた内容では、1986~90年以外に感染したC型肝炎患者は今日すすり泣いている。これについては何の展望もない.....彼らの同情など何の意味もない」

 Beaty氏は、金銭を提供しないという決定は醜い裁判闘争を招くであろうと言う。「Rockが言ったことは「裁判で会いましょう」である.....彼らは現時点で対価を払うつもりはないが、裁判で証明される過失に基づいてそれを支払うことになろう」と彼は約束した。

 Rock氏は、連邦政府は公明正大に行動しなければならないことを主張した。「これは全ての訴訟代理人の希望に添うものではない」「用意されなければならなかった難しい選択があったことは確かであるが、我々は適時に公共の政策を立案しなければならなかった」と、彼が言った。

 種々の(そして、議論のあった)推定によれば、26,400~51,500人のカナダ人が輸血を通してこの30年間でC型肝炎に感染した。そのうち、6,000~12,000人が、1986~1990年に感染した。

 その医薬品が利用できるか否かは州毎に異なるため、血液を通してC型肝炎に感染した全ての人々が治療薬の全コストをカバーされるわけではない、とカナダ保健省は言う。このことは、血液システムを通してC型肝炎に感染した人々の一部は、その費用の一部を負担することを意味する。同様に、一部の州ではその疾患を治療するために必要な医療サービスや設備の全コストを負担するわけではない。

 「その連邦政府は、その血液システムを通して感染したカナダ人が必要とされる医療サービスを受けるにあたって金銭的負担をしてはならないと考える。これらの費用はかなりなものである」と、カナダ保健省は語る。

 インターフェロンは、カナダで現在認可されている唯一のC型肝炎治療薬である。カナダ保健省は、インターフェロンの年間治療コストを患者一人あたり7,000CAドルと見積もっている。「現時点では、C型肝炎のための特定の治療は限られた有効性しかもたない。新しい治療法が開発されるとともに、コストは将来的に上昇する」「時が経過するにつれ、患者は、インターフェロン等の医薬品、必要な看護、来るべき新薬療法などの費用の金銭的負担に直面することになると、一部で推測されている」と、カナダ保健省は語った。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★カナダ++++++++++++++++98 9.25

C型肝炎被害者、補償に対する不作為を非難:保健大臣には限られた選択肢しかない(Mark Kennedyによる報告)Mark Kennedy、The Ottawa Citizen

 2ヵ月前、カナダの保健大臣らはC型肝炎に感染した全ての汚染血被害者に補償するべきかどうかについて再考することを約束した。

 この春、毎日、議会を震撼させた論争に関しては、それ以来、何の音沙汰もなく沈黙があるのみである。

 被害者グループは、こうした明らかな不作為は大臣らがこれまでに言及したこと、すなわち、1986~1990年に感染した被害者のみに補償を与えるという約束以上には何もするつもりがないことの証明である、と語った。

 被害者らは、この問題について再び検討するとした、5月中旬の政府特別検討部会報告は何の意味もなく、議会が夏季休会に入り、政治的な嵐が通り過ぎるまでの時間稼ぎの策略であるとしている。

 「私は、連邦政府が無駄な座り込みをしていると思わない」と、元カナダ血友病協会会長Durhane Wong-Riegerは語った。

 「真の意味での進展は見られていない。我々はこの時点で何も得ていない。」

 C型肝炎協会会長Jeremy Beatyも同様に消沈気味である。しかし、彼は連邦保健大臣Allan Rockへの警告を発している: 「休会が確実となり、このことが解決されないならば、我々は9月の議会再召集日に乗り込むつもりである。我々は原点に戻り、反対し続けるつもりである。方針に変更はない。」

  これらの言葉は、数週間にわたる激しい論争の末、連邦・州政府の11億CAドル(約1,000億円)補償計画を3月末に発表したMr. Rockを動かすに十分である。

 被害者は、政府が2つのクラスの被害者、すなわち、補償する価値のある被害者と価値のない被害者、を作っていると不満を漏らした。野党はこのことで再び結集し、政府を倒すかもしれない信任投票を求めるなど、Mr. Rockを実質的に連日攻撃している。

 実際、Mr. Rockは今夏、州との新しいコンセンサスを案出することを望んでいる。何も起こっていないように見えるかもしれないが、Mr.Rockと州保健大臣らは私的な電話連絡によってその選択肢について論議してきた。

 その背景に何があるかは以下の通りである:

 政府が1986~90年の被害者のための補償パッケージを発表したとき、政府は約22,000人のカナダ人がその時期に汚染血液によってC型肝炎に感染し、まだ生存しているとした。また、彼ら自身の研究によれば、さらに50,000~60,000人が1986年以前に感染したと計算されるとした。被害者グループは、その見積もりは包括的補償にかかるコストの莫大さで公衆を驚愕させるために故意に過大評価されていると主張した。

 5月、政府は別の研究を実施することを決定した。その研究では、真の状況はおそらく、1986~1990年の感染者は6,000~12,000人、1986年以前は20,000~39,000人であると結論された。

 修正された見積もりによれば、明らかにコスト的により低額の補償となる。しかし、政府は、将来、他の健康被害者が救済を要求するなどの先例となることを恐れて、1986年以前の被害者への補償へ反対している。

 まだ、その研究が大臣らの政治的な考え方を変えたという気配はない。

 また、新しい所見がもう一つの厄介な問題を提起した:1970年代および1980年代に輸血された幾人かのC型肝炎被害者は多分既に他のルート(薬物注射のような)でウイルスに感染していたと思われる。

 しかし、その感染原因が汚染血液か汚染針かを決定する信頼できる方法がない。そして、この問題が今問われている:補償のための条件とは何であろうか?

 選択肢1: 現状維持

 これはその大臣らが検討した3つの選択肢の最初のものである。しかし、批判の集中砲火を浴びたMr. Rockにとって、それは政治的に選択しにくい。このシナリオでは、政府は1986~90年の被害者のために既に言及したこと以上には何もできないと発表することになる。

 連邦政府はこの選択肢をとらないと考えられる。その主たる理由は、今秋再開される議会において野党が再びその攻撃の火ぶたをきる可能性が高いからである。改革党によって阻止されているように描かれることについて、自由党(訳者注:現・与党)幹部会は不快感を抱いていた。彼らは落とし所を模索しているのである。

 また、Mr. Rockは、自分が何も新しいことをしないならば、保守党のオンタリオ州首相Mike Harrisがオンタリオ州で全ての被害者に補償する約束を実行すると考えている。そして、そうすれば来年予定されている州選挙において保守党票を確保することになるかもしれないと。

 選択肢2: 全ての被害者に補償

 これはオンタリオ州と全ての被害者グループを満足させるものである。しかし、そうなるチャンスは低い。これには、より多くの資金が必要となる。さらに、大臣らは危険な先例となるのではないかという恐怖を克服する必要がある。今までのところ、まだ大臣らはそのような恐れを抱いているようである。

 たとえ大臣らが考えを変えたとしても、Mr. Rockは威光を失墜し、当惑したまま残されることになる。これまでの論争において、Mr. Rockは、そのような先例を認めるならば、政府自らがメディケアの将来を危険にさらすことになると語ってきた。彼には、意見の転換について説明しなければならない困難さがある。

 選択肢3: 医療サービス

 何かが行われるとするならば、これが最もありそうなシナリオである。これは、Mr. Rock、そしてJean Chretien首相もまた支持しており、この方法で行くことは公然とほのめかされている。

 このシナリオでは、1986年以前の被害者に現金補償を与えない。しかし、誰でも無料で治療薬や家庭療法といった改善された医療サービスを受ける資格を得ることができる。おそらく、被害者が必要とするときだけ、そのサービスを利用できるように整備されるであろう。

 政府内部文書では、1986年以前の被害者のおよそ1/5だけがより良い医療社会サービスを受ける「緊急的必要性」があると見積もられている。その文書は、医療サービスの改善にかかる費用を見積っていないが、資金提供は「その被害者の必要性が時を越えて進展することから、20年程度にわたって」行わなければならないかもしれないことを認めている。強化されたサービスは、財団法人か、第三者である裁判所か保険会社によって管理されることとなる。

 被害者は、この提案を拒絶して、現金補償を要求し続けるであろう、と語っている。いったい、それは公衆を満足させるものであろうか、反対勢力からの攻撃の火の手を鎮めるものであろうか?

 それは、現在、保健大臣に度々もたらされている問題である。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★********98  8 、5
英国、HCV感染者に対する政府賠償は無し

 英国では、血液製剤によって1986年以前にHCVに感染した血友病患者は、それに対する特別な賠償は受けられないであろう。
 国会からの質問に対する回答状の中で、英保健相のDobson氏は「英政府の政策上、NHS(国民医療サービス)あるいはその職員に落ち度があった場合を除いて政府賠償やその他の経済的援助を与えることはない」と述べた。

8/5/98, Scrip
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆+++++++98 12☆

イタリア保健省、HIV/HCV感染血友病患者への補償支払い命令を受ける
 ローマ市民裁判所は、血液製剤の管理や隔離を適切に実行しなかったことで、思慮深さ、勤勉性、公平性、合法性などに関する政府の責務にイタリア保健省が違反したと判断を下し、1980年代以降にHIVあるいはHCVに感染した385名の血友病患者全てに金銭的補償を支払うようイタリア保健省に命じた。

 このイタリア保健省からの補償は、死亡した患者遺族に対して88,000米ドル/人、感染したが生存している患者に対して8,800米ドル/人を支払うように定めた既に存在する法律のもとでイタリア政府が設置済みの基金に追加して支払うものである。

12/98, International Blood/Plasma News, Vol.16, Issue 5


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***********98  7,24



http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/1998/9807_newzealand.html


C型肝炎感染したニュージーランド血友病患者、政府補償は侮辱的と非難

 患者の一人は、C型肝炎という「終身刑」の見返りとして、2万NLドル(約150万円)の政府一括払い提案は馬鹿げており、「それは恥ずべきである。患者にとって何の足しにもならない。家族の全てが苦しんでいるのである」と語った。
 政府補償は、C型肝炎に感染しクラス・アクション補償を求めている約230人の患者の内の32人、すなわち、1990年8月~1992年7月に血液や血漿製剤を介してHCV感染した患者のみを対象としている。
 政府補償は、A型肝炎ワクチン接種と合理的な法定経費に相当する。政府補償は、法的責任を認めることなく、また、政府および関連機関に対する全ての訴えへの最終的和解案として提供されている。ニュージーランド政府は、1990年8月~1992年7月に血液のHCVスクリーニングを実施することが可能であったことを認めているが、スクリーニング検査の資金を提供しなかったということについては認めていない。

7/24&31/98
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆*****98 7.17
アイルランド、輸血後C型肝炎発症者に200万ポンドの賠償金

 7月10日付けIrish Timesによれば、アイルランドの賠償法廷は輸血が原因でC型肝炎を発症した患者に対して約200万ポンドの賠償を与える判決を下した。賠償法廷は輸血サービス庁が管理する血液製剤の投与によってC型肝炎ウイルスに感染した人々への賠償を審理するために1995年に設立されたが、今回の賠償金額はこれまでの最高額を2倍以上上回る額となった。これまでに与えられた賠償額の一件当たりの平均額は135,186ポンドとなっている。

7/17/98, AABB Weekly Report, Vol.4, No.27, 1998

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英国 政府賠償は無しから~補償に同意に
http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/1998/9808_none.html

英国、HCV感染者に対する政府賠償は無し

 英国では、血液製剤によって1986年以前にHCVに感染した血友病患者は、それに対する特別な賠償は受けられないであろう。
 国会からの質問に対する回答状の中で、英保健相のDobson氏は「英政府の政策上、NHS(国民医療サービス)あるいはその職員に落ち度があった場合を除いて政府賠償やその他の経済的援助を与えることはない」と述べた。

8/5/98, Scrip No.23
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輸血後HCV感染者に対してカナダ政府が救済計画を発表 3月27日、カナダ政府は1986年~1990年の間で輸血によりHCVに感染した約22,000人を対象として救済措置(救済金11億ドル)の計画を発表した。今回の救済計画から外れた1986年以前と1990年以降に感染した人への対応がまだ残されている。

4/4/98, AABB Weekly Report

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http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/1994/9402_hcv.html

C型肝炎感染の米製薬会社製血漿分画製剤自主回収
 米製薬会社製の非加熱の免疫グロブリン製剤を投与された患者のうち、スウェーデンとスペインで計5人がC型肝炎に感染していたことが23日、厚生省に入った連絡でわかった。日本でも約2万人に投与されたとみられるが、これまでに感染の報告はないという。メーカー側は安全性確保のため、すべての製品の自主回収を始めるとともに、原因の調査を進めている。同製剤の製造に使用された原料血漿は採血した時とプールした段階の計2回C型肝炎ウイルスの抗体検査を実施し、陰性を確認しているという。ただ、抗体検査は約95%の捕そく率とされている。

3/23/94, 読売新聞

http://www.bpro.or.jp/news_overseas/o_news/1994/9402_hcv.html

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フランスHIV汚染血液製剤訴訟控訴審評決

 昨年10月の判決後、前国立輸血センター所長ガレッタ氏等4名への控訴審評決が7月13日に下され、第1審の有罪判決が支持された。結果、ガレッタ氏への評決は第1審判決どおり禁固4年であった。評決後、フランス立法府は閣僚の法的責任に関する規定を変更するために法律を改定。これによりHIV訴訟は閣僚にまで及ぶ可能性が出てきたという。

7/23/93

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***************91 11.18
フランスの場合
 1991年1-12月

 
●11/18/91, 11/29/91, Clinica
フランス政府が汚染血液製剤の輸注によるHIVや肝炎の感染者に対し賠償することを発表


フランス政府が汚染血液製剤の輸注によるHIVや肝炎の感染者に対し賠償することを発表

 フランス政府は、汚染した血液製剤の輸注によりHIVや肝炎に感染した約5,000人に対して、基金を設け賠償することを発表した。賠償額は、100~140億フラン(2,200~3,250億円)と推定されている。なお、賠償対象者のうちHIVに感染している血友病患者は、同国では約1,200人といわれている。

http://www.bpro.or.jp/news_overseas/1994.html
フランス、輸血C型肝炎被害者救済法導入を検討 
フランス政府は医療事故被害者に対する無過失賠償法の検討を導入している。同国では汚染血液製剤によるHIV感染者等への賠償制度があるが、検討中の新しい制度では、政府は輸血によるC型肝炎感染者、およぶ他の医療事故被害者も賠償を受ける。救済対象者は10万人~40万人と推定されている

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