世界肝炎デー  5億人の肝炎患者を忘れるな

5億人の肝炎患者を忘れるな

世界肝炎アライアンス警鐘

世界の保健に対する最大の脅威の1つであるウイルス性肝炎についての世界保健機関(WHO)決議の討論を世界保健総会(WHO総会)が延期しているため、第2回世界肝炎デーを前に世界肝炎アライアンスは19日、5億人のB型、C型肝炎患者が置かれている状況を忘れないよう各国政府に呼びかけた。
  (Photo: http://www.newscom.com/cgi-bin/prnh/20090518/347266 )
 5月18日にジュネーブで開会した第62回世界保健総会はH1N1インフルエンザと取り組むのに必要な世界的努力に対応して短縮された。その結果、ウイルス性肝炎について予定されていた決議案、つまり肝炎についての理解、診断、予防、治療、サポートを改善するための行動を呼びかけているブラジル提出の「ウイルス性肝炎およびこれに関連する問題に対する戦いのための世界デーを設定する提案」は早くても2010年までは討議されない。

 世界肝炎アライアンスのチャールズ・ゴア会長は、肝炎共同体はH1N1と取り組むための一致した努力の必要は認めると説明しているが、世界の保健リーダーたちはもはやB型、C型肝炎を無視することはできないと強調している。同会長は「ウイルス性肝炎に対して世界レベルで適切な対応がされたことはなく、その結果は悲惨なものだ。この延期には失望しているが、それでも2010年に決議が通過し、新たに100万人が死亡する前に包括的な調整アプローチが採択されるように、WHO執行理事会、世界各国政府と協力したい」とコメントしている。

 慢性のウイルス性B型、C型肝炎は世界で12人に1人がかかっていて、30秒ごとにほぼ1人が死亡しており、次の世界保健総会が2010年に開かれるまでに100万人が死亡することになる。B型、C型肝炎ウイルスがそれぞれ1967年と1988年に初めて発見されて以来、この世界的流行という難問に全面的に対応するWHO決議は1つもない。

 5月19日は第2回世界肝炎デーで、50カ国以上の約200の患者グループが、世界人口の12人に1人は慢性のB型肝炎か慢性のC型肝炎を患っているのだという衝撃的な統計を強調することを目的とする認識向上キャンペーンで、「私が12人目ですか」と尋ねることによってこの日の意義を認識させる。これはHIVやどのがんの罹患率より高いにもかかわらず、認識は不可解なほど低く、感染者の大半はその認識がない。

 あなたは次のような事実を知っていますか?

 -世界で約5億人がB型ないしC型肝炎に感染している(1)。

 -これはHIV/エイズ感染者の約10倍である(2)。

 -B型、C型肝炎による死者は年間約100万人である(1)。

 -地球の住人の3人に1人はどちらかのウイルスまたはその両方と接触したことがある。

 -感染している5億人のほとんどはそのことを知らない。

 以下のひとびとはウイルス性肝炎についてのWHO決議を求める世界肝炎アライアンスのキャンペーンに対する支持を表明する言葉を提供している。詳しい情報は

worldhepday@fleishman.comへ問い合わせを。

 -マイケル・ホートン博士。C型肝炎ウイルスの共同発見者

 -バルク・ブラムバーグ教授、ノーベル賞受賞者。B型肝炎ウイルスの共同発見者、  B型肝炎ワクチンの共同発明者

 -ムハンマド・ユヌス教授、ノーベル賞受賞者。世界的経済学者

 ▽世界肝炎アライアンス

 世界肝炎アライアンスは慢性のウイルス性B型、C型肝炎患者の死亡者を減らし、生活を改善するための世界的リーダーシップ、サポート行動を提供している。認識の向上、予防、介護、サポート、治療へのアクセスを通じて、地球上からこの病気をなくすために各国政府と協力することを究極の目標としている。

 世界肝炎アライアンスは世界各地の200以上のB型、C型肝炎患者グループを代表する非政府組織(NGO)である。世界肝炎アライアンスは世界の7地域-欧州、東地中海、アフリカ、北米、南米、オーストラレーシア、西太平洋-の患者グループから選出された代表者会議が運営している。詳しい情報は http://www.worldhepatitisday.orgへ。

 世界肝炎アライアンス-ウイルス性B型、C型肝炎のない世界を求めて。

 ▽世界肝炎デー

 第2回世界肝炎デーは世界肝炎アライアンスが2008年に開始した継続キャンペーンの一環として2009年5月19日(火)に行われる。全面的に患者主導の計画である2009年世界肝炎デーはB型、C型肝炎についての認識を高めるとともにHIV/エイズ、結核、マラリアについて見られるレベルにまでこの病気に対する政治的サポートを拡大することを目的としている。世界肝炎デー・キャンペーンの長期的目標は新たな感染を予防することとB型、C型肝炎患者の健康を現実に改善することである。2009年のキャンペーン・テーマは「私が12人目ですか」で、世界のひとびとの12人に1人がB型肝炎かC型肝炎にかかっているという衝撃的な統計を知らせることを目指している。

アジアプレスより